9月24日 新田宿近況

 1羽のノビタキが遠方から目の前に飛んできました。かなり広範囲を飛び回っているようです。数枚撮ったところで、セッカのようにすぐ稲株間にもぐり、見失ってしまいました。その後周囲を探しましたが、姿を見ることはできませんでした。このような忍者のようなノビタキは今まで見たことがありません。1羽だけですが、新田宿第2波のノビタキになるようです。

 

 ジシギ(タシギ、オオジシギ、チュウジシギ、ハリオシギの総称)2羽が、稲株の間から飛び出し、休耕田の中央にある一条の水溜まりに走ってきました。速歩のウォーキングで、その早さに驚きました。
 

 シジュウカラがオニグルミにつくられた円筒状の糸玉を破り、中の幼虫を取り出し食べていました。幼虫はトサカフトメイガのようです。相模川沿いに生えたオニグルミの葉はこの虫の食害にあい、どの木も葉なしのみすぼらしい姿になっています。
 

 チョウゲンボウがホバリングしています。空中で静止するために、小翼羽を広げ、これをうまく使っていることが分かります。
 

 田んぼを飛ぶツバメが急減してきました。いよいよツバメとの別れも近いようです。
 

 ハクセキレイ若鳥の顔が黄色くなってきました。黄色くなり始めるのが、丁度今のようです。
 

 カワセミが短い足を翼の上に出し、間接頭かきをしていました。ヒヨドリ4羽が 群で枝移りし、大きな声で鳴き合っていました。尾を見ると、いずれもおおぎ型をしています。尾の換羽が中央からはじまり両端に移ることがよく分かります。
 

 モズ1羽が別の1羽を追いかけていました。いずれも雄で、追いかけられた雄は常緑樹の中に逃げ込み、しばらくすると、出てきて翼を羽ばたかせ、チィティやさしい声で鳴いていました。雌が雄に求愛給餌時、給餌を求めている時と同じように見えました。強い雄に弱い雄が従順することを表現し共同生活ができるようお願いしていたのでしょうか、しかし最後は、弱い雄が追い払われてしまいました。今年はモズの飛来数が多く、人気のある3箇所では、3、4羽での争いが続いています。4羽の所では、3羽が1羽を追い払っていました。弱い雌1羽が繁みに近づくと繁みには強い3羽が一定間隔に並んでいて、雌が木に止まるとすぐに近くの鳥に追われてしまいます。それでも、弱い雌は繁みに何回も何回も帰ってきます。粘り勝ちということもあるのでしょうか。    戻る