8月

 2014年8月に座間市新田宿・四ッ谷で見られた鳥たちは次のとおりでした。
1 カワセミ
 カワセミ雄がホバリング後、鮎を捕らえ咽をげこげこさせながら飲み込みました。すると雌(下嘴に赤味)が奪いにやってきたようです。魚なく残念顔をしていました。両者は近くで繁殖した幼鳥兄弟のようです。
2 ハクセキレイ、コチドリ、シジュウカラ、コアジサシ
 ハクセキレイとコチドリが虫ではなく藻を引き上げ食べています。シジュウカラがオニグルミに張られた蜘蛛の巣状の袋を足で押さえ、袋を破り中の虫(トサカフトメイガの幼虫)を引き出し食べています。ヒヨドリはこの袋を破るのが得意で、モズやスズメも袋の中の虫が好物のようです。先日はホトトギス類の鳥1羽がこの虫を食べていました。番外相模大堰ではコアジサシ幼鳥が育ち旅立ちました。
3 キアシシギ、ハシボソガラス、シジュウカラ、ムクドリ、イソシギ、チュウサギ
 キアシシギが食べているのは袋に入った川虫と貝でしょうか。ハシボソガラスがコイ、シジュウカラが机の下の虫、ムクドリ幼鳥がエノキの実を食べています。イソシギは丸太下の獲物をチュウサギが小カエルを食べています。
4 カワラヒワ、ムクドリ、チュウサギ、ハクセキレイ
 カワラヒワがヒマワリの種、ムクドリがトサカフトメイガの幼虫、ハクセキレが 翅をとったシオカラトンボとバッタを食べています。チュウサギはイネ列間を覗きドジョウを探しているようです。
5 カワラヒワ、ムクドリ、ハシブトガラス、シジュウカラ、タカブシギ、スズメ、ムクドリ
 カワラヒワが小さな草の実を食べています。ムクドリがショウリョウバッタでしょか、後翅をくわえて現れると、別個体が獲物を奪いにやってきました。飛び逃げて奪われずに済みました。ハシブトガラスは咽にためた食べ物を石間に隠しに来たようです。いつものように、水に浸して食べる乾燥食品をつくるつもりなのでしょうか。シジュウカラが竹を突いています。タカブシギが貝らしきもの、スズメがオニグルミについたトサカフトメイガ幼虫?、ヒマワリに着いた虫を食べています。また、ムクドリがオニグルミの木で虫探しをしています

6 カワラヒワ
  水浴の基本は、頭を水中に軽く差し込み、水を翼内側にため込み、羽ばたく、のようです。いろいろな変形があるようです。殆どが幼鳥、若鳥です。
7 コチドリ、ハクセキレイ、モズ
   同じく水浴です。モズ幼鳥の水浴はよく見かけますが、成鳥の水浴はまれにしか見ることができないようです。
8 カワラヒワ
  おさない幼鳥から成鳥に移行するにつれ、嘴の色は暗ピンクから明ピンクに変わることが分かります(左から右に)。
9 ムクドリ
   より若い左の個体の口中はピンクですが、成長するにつれ、右個体のように、口中に紫色の線条が現れるようです。
10 コサギ
   跗しょを地に着けて座っています。まれに見る動作です。やがて指を丸めて、ピアノを弾いているような姿勢になりました。魚追いで疲れたのでしょう、かなり長い間同じ姿勢でいます。

11 オオヨシキリ、コチドリ、カワラヒワ、カワセミ
   オオヨシキリ2羽が出会い、採食場所確保のにらみ合いが見られました。両者は時々見かける幼鳥兄弟なのでしょうか。コチドリが尾を広げ、カワラヒワが川縁で水浴順番をめぐりあらそっています。カワセミが尾を上げ下げしています。写真が一番、先を上げた姿勢のようです。
12 コチドリ、シジュウカラ
 翼あげ、翼伸ばしです。

13 ハシボソガラス、カワウ
 ハシボソガラスの毛が抜かれ下地の白色が見えます。羽根が散乱しています。何者かにおそわれたのでしょうか?カワウが釣り針を口角にかけ、釣り糸が体を巻き行動を制限しているようです。何日後かに姿を消しました。落鳥したのでしょうか。
14 ムクドリ、カワラヒワ
 日光浴でしょうか、ムクドリが翼を広げ、エノキの枝先に乗り、カワラヒワが太陽に向かい少し体を傾けぽかんと半口を開け、いつまでもジットしています。
15 オナガ、アオサギ、シジュウカラ
 前2者があくびをし、シジュウカラがさえずっています。

16 カワラヒワ、ツバメ、ムクドリ
  塒入り前の様子です。左下のツバメは飛んでいる下の休耕田がねぐらのようで、ヒメガマ、セイタカアワダチソウの生えた休耕田に十数羽で寝ているようです。
17 ムクドリ、ハクセキレイ、コチドリ
  ムクドリが嘴を高くあげ、水を飲み込みます。後二者は水浴後、長く丁寧な羽繕いをしています。
18 シジュウカラ、オナガ
  繁殖で体力を消耗し、次にまた体力を使う換羽。換羽時は危険なので、鳥たちは葉陰に潜んでいると言います。鳥見にはつらい時季です。
19 ハクセキレイ、カワセミ、カワラヒワ、コチドリ、イソシギ
   皆驚いたり、警戒したりしています。カワセミは背後から突然現れたハグロトンボに驚き、飛び逃げようとしたが、「トンボ」と確認し、飛ばずにその場にとどまりました。カワラヒワは、波しぶきを立て、左から右に高速遊泳する大きなコイに驚き、一瞬飛び上がりました。イソシギは、行先にウシガエルがいるので、先に 進むべきか後退すべきか、思案中のようです。 最後は、イソシギが近づき、カエルが飛び逃げる
結果に。
20 コチドリ、キアシシギ、ツバメ、ハクセキレイ、イソシギ
  休憩の様子です。コチドリはまぶたを閉じていますが、眼瞼輪(瞼の端)の黄色(アイリング)が見えます。ツバメは親の来るのを待ち、2羽が同じ方向に一緒に頭を振っています。
21 カワラヒワ、ヒヨドリ、コチドリ、ハクセキレイ
   前2者は幼鳥のようです。カワラヒワ、コチドリは間接頭かきをし、ハクセキレイは口を開けたまま、休耕田を歩いています。その場の気温35℃・湿度45%でした。
22 ヒマアマツバメ、ゴイサギ、チョウゲンボウ2、チュウサギ、カルガモ
   チョウゲンボウが頭上でホバリングしていました。チュウサギが行儀よく両足を合わせて飛んでいます。頭上で足を開いたら要注意です。危うく白い長縄のような糞を頭にかぶるところでした(過去の経験)。
23 カワラヒワ、オオヨシキリ、チュウサギ、カワセミ幼鳥
  カワラヒワは大群で水浴に来ます。はじめ慎重でなかなか水中に入ってきませんが、ひとたび翼を羽ばたかせると大胆になり、あちこちで水しぶきを上げ、無茶苦茶な浴場になります。オオヨシキリ成鳥に会いました、繁殖を終え、休耕田から川岸に出てきています。チュウサギが少数ですが新田宿に定着するようになってきました。
カワセミ幼鳥をあちこちで見かけます。   戻る