5月 座間市新田宿・四ッ谷2015年5月

 ツグミの終見は5月2日、コガモは5月7日でした。また、コムクドリの滞在期間は4月6日から5月7日でした。
1 ハシボソガラス
  ハシボソガラス(烏)が何回か首を伸ばし、何かを注視しているかと思ったら、突然何かを捕って足に踏みつけ若葉の切片のようなものを食べ始めました。その後、若葉状のもの全て(体部を含め)を食べ終えました。写真を拡大すると、食べていたのはオナガミズアオあるいはオオミズアオ(蛾)であることが分かりました。この蛾の翅には鱗粉がないか少ないのでしょうか、烏は好んで翅を食べていたように思います。蛾の保護色(若葉色)も、賢い烏には効なく、容易に見破らてしまったようです。
2 ハシボソガラス 左成鳥、右幼鳥
 成鳥の眼は黒いですが、幼鳥の眼はうすい澄んだ青色をしています。いつ、青色から黒色に変わるのでしょうか?
3 ハシブトガラス
 近くでバーベキューをしている人から失敬してきたのでしょうか、咽袋にこま切れ肉を詰め込み、水辺にやって来ました。肉塊を吐き出すと、水中でほぐし、1片づつに分散させて洗った後、また1片づつ拾い集め元の咽袋に収めると、どこかに飛んで行きました。烏君、人の食べ物には水溶性の毒物が入っていると思っているのでしょうか。
4 ハシブトガラス
 今度は豆でしょうか、同様に咽袋から出した豆を水洗いしはじめました。撒き豆には最近農薬をコーチングしたものが多用されています。丹念に浸水、水洗した後、烏2羽が仲良く等分に豆を咽袋に収め、飛び去って行きました。
5 ハシブトガラス
  一方が他方に羽繕いしてあげていました。 飛び去る際(右)、換羽中の木の葉状の短毛が見られました。
6 ハシブトガラス/ハシボソガラス、スズメ、カワラヒワ
 連休最後の日、人が捨てて行ったゴミの中から烏たちは残飯を探しはじめました。白い洲には多くの烏が集まり、胡麻をふったご飯の様な状態になりました。スズメは、桑の実をくわえ右往左往しています。桑の実は、成鳥、幼鳥にとってこの季大切な食べ物になっているようです。カワラヒワはエノキの葉の裏にできた虫えい(先の尖った円錐型虫こぶ;エノキトガリタマバチ?)を探し、食べていました。毎年見られる状景です。
7 コガモ、ツグミ雌、コムクドリ
 座間を後にした最後の日の鳥たちです。
8 ハクセキレイ雌、ハシボソガラス、キジバト、ムクドリ
  ハクセキレイのあくびを初めて見ました。ハシボソガラスは口を開け続け、喘いでいました。その場の環境は、温度31.1℃、湿度57%でした。キジバトがまぶたを上から閉じました。
9 シジュウカラ、ハクセキレイ、 ヒバリ、カワウ
 いずれも幼鳥のようです。
10 ムクドリ、スズメ、ヒバリ、アマサギ、コサギ
 ムクドリは蛙を、スズメ幼鳥は親からもらった麦の実を食べています。アマサギは耕耘機について回り歩み、餌をとっています。コサギが魚群を追っています。コサギの中には、亜麻色の毛をもったものがいます。
11 ハクセキレイ幼鳥、ダイサギ、アオサギ、アオサギ、バン
 いずれも採食中、あるいは採食前です。ダイサギは鰭の大きな魚を、アオサギはドジョウを、バンは藻を食べています。
 12 ハシボソガラス、ツバメ

  ハシボソガラス幼鳥が親に餌をせがみ声高に鳴いています。ツバメ幼鳥は餌を持って現れる親を辛抱強くかなり長時間待っています。
13 セッカ
 休息中、翼伸ばしをしたり、間接咽かきをしたり、尾広げをしたりしています。
14 ドバト、アオサギ、カオグロガビチョウ
  複雑な色混じりのドバト、風になびく長い冠羽をもつアオサギ、黒の顔と茶色の下尾筒が
特徴のカオグロガビチョウです。
15 ヒバリ、ウグイス、オオヨシキリ
  葱坊主の上でヒバリ、オニグルミの葉陰と柳の樹冠でウグイス、葦の外でオオヨシキリが
さえずっています。この季、このような場所でさえずるのは珍しい。
16 ヒバリ、ホオジロ、カワラヒワ、オナガ、ハシボソガラス
  皆鳴いています。ホオジロは右がもてない(相手がまだいない)雄のようです。
17 キジ、シジュウカラ
 キジの足指が見えます。けづめ;蹴爪はかなりしっかりしています。今も闘争に使われているのでしょうか。シジュウカラはウメの幹の肌隙間にツメを差し込み、器用にぶら下がり、餌探しをしています。
18 スズメ幼鳥
 畑や相模川縁の高木にはスズメの幼鳥が多数います。顔を見ると、発育過程ごとにそれぞれで、いずれも愛嬌のある容姿をしています。つい面々、並べてしまいました。
19 スズメ、モズ、オナガ、ムクドリ
  オナガはエノキの下方から、上を見ては、巣を架ける好所を探しているようです。そのほかは、給餌中で、親鳥は大忙しです。
20 スズメ、キジ、ムクドリ成鳥と幼鳥
 スズメが虫をくわえ、雛に運んでいきます。キジ雄は雌が食事中警護をし、その後縄張り宣言の「ケーン」を一度発していました。ムクドリ成鳥は巣材の羽根(犠牲になった仲間の?)やプラスチックの破片をくわえていきます。ムクドリ幼鳥は親の餌を待ちきれず、仲間を置き、繁みから1羽で外に出てきました。日向に出て、怖いらしくオドオドしていました。
21 ハシボソガラスとトビ、ムクドリ
 烏ペアは上からトビを攻撃していましたが、烏が1羽になると、逆にトビが攻撃をはじめ、
立場が逆になりました。ムクドリは、夢うつつで、日光浴を楽しんでいます。
22 ムクドリ、イカルチドリ、ハクセキレイ
  いずれも水浴中です。イカルチドリ以外は浴場が川ではなく、田んぼです。
23 ダイサギ、カワラヒワ、カワウ、カルガモ
 美しい飛翔姿です。
24 コアジサシ、コサギ、チョウゲンボウ、シジュウカラ
 こちらも飛翔姿です。コサギの足指は赤色です。   戻る