2017年3月25日 オオジュリン?

 先にお問い合わせ頂いた不明鳥(オオジュリン?)の上面、下面の写真がやっと撮り揃いました。不明鳥(本鳥)の特徴は、添付写真から次の通り、シベリアジュリンの特徴と一致しました。シベリアジュリンと判定してよいものやら、悪いものやら...。大分先になりますが、本鳥の種名判定は、新版「神奈川の鳥2011-20」編集時、ご専門の方の判断を受け、その判定結果にお任せしたいと思っています。
 記
不明鳥(本鳥)の特徴
(添付写真に下記の番号、特徴を記入しました。)
1体の色が淡く赤褐色味がなく灰黄褐色 → オオジュリンは赤褐色味が強い。
2腰は灰褐色 → コジュリンは赤褐色(ホオジロ同様)
3小雨覆が灰色 → オオジュリンは褐色
4上嘴(暗褐色)と下嘴(淡ピンク)の色がはっきり異なっている。 → コジュリンは 上下の嘴が肉色、オオジュリンは上下の嘴が黒っぽい。
5一緒にいたホオアカより小さい → オオジュリンはホオアカとほぼ同じ大きさ
6草原で越冬 → オオジュリンは越冬中葦原を出ることが殆どない。
7チッと鳴く(録音) → オオジュリンには「チューリン」の鳴声が入る。
 なお、先走りになりますが、もしシベリアジュリンだとすると、「神奈川の鳥2006-10.日本野鳥の会神奈川支部発刊」によれば、シベリアジュリンの神奈川県下での観察例は、
1929年2月27日 川崎区池上新田(山階鳥類研究所に所蔵されていた標本)
1990年11月18日 藤沢市大庭
1995年12月18日 川崎市多摩川河口
2007年2月3日 寒川町一宮
 の4例です。この中に越冬例(本鳥は越冬例)が含まれているか否かは不明です。 戻る