2月 座間市新田宿・四ッ谷2015年2月

 冬鳥の飛去が続き、渡り途上の新顔の鳥たちが見られる季となりました。
1 ジョウビタキ、アオジ
 記録された写真と撮ったばかりの写真を照合することで、去った鳥、やってきた鳥の判別が付くようになりました。1の鳥はいずれも座間にやってきた新顔の鳥たちです。
2 モズ
 モズはペアを組み行動するようになってきました。あちこちでペアが見られ、写真右のペアでは、雄がメジロのさえずりに似た小さな声で、雌に語り続けています。
3 ヒヨドリ、アトリ
 ヒヨドリが50羽以上の群で飛んできて、あちこち落ち着きなく飛び回っています。南で越冬していたものが帰ってきたのでしょうか。一時立ち寄りのアトリ7羽がカワラヒワの群れに交じり、一緒に採食、休息していました。 
4 イカル、カシラダカ、セグロカモメ、タシギ
 彼らがあくびをしています。イカルとカシラダカは舌を挙げ、タシギは嘴の先を外側に反らせています。 
5 カシラダカ、カワアイサ、カワラヒワ(亜オオカワラヒワ)
  いずれもペアで行動しています。 
6 シメ、ツグミ
 両種とも、上が雌、下が雄のようです。色と、模様の特徴が判別の要点になるようですね。
7 スズメ、ムクドリ
 嘴元に黄色斑をもつスズメは2月に入っても一部見られましたが、2月末には、注意して観察しましたが、黄色斑をもつスズメは1羽も見つけることはできませんでした。ムクドリの下嘴元の青色はまだ濃くなっていません。いつ頃から濃くなってくるのでしょう。観察を続けたいと思います。
8 ツグミ、カシラダカ
 2羽のツグミは猛禽類に襲われたのでしょうか、綿羽/半綿羽の白が目立ちます。このカシラダカの目尻には腫れ物があります。ポックス病でしょうか。動きが緩慢で、赤褐色味が薄く、コントラストが弱く、地味な色衣をしています。
9 スズメ、アオジ、カワアイサ、カシラダカ
 カワアイサは直接頭かき、他は間接頭・咽かきをしています。
10 ハクセキレイ、シメ、アカハラ
 ハクセキレイが遊歩道にできた水溜まりの水を飲み、  シメ、アカハラが同じ水溜まりで水浴をしています。
11 ベニマシコ
 ベニマシコたちは、ヨモギ(写真上)、ヒカゲイノコズチ(下左)、ヨイマチグサ(下右)の実を食べています。ベニマシコはヨイマチグサの実鞘の上部片を折ってちぎり取り、中の黒色小実を取り出し食べていたが、昨季見たマヒワは、鞘を折らず、鞘の一片を下げ、
器用に中の小実を取り出し食べていました。小実の取り出し方に違いがあるようですが。
12 ハシボソガラス
  左の鳥の鼻毛の先は床屋帰りのように先がきれいに切りそろえてあるように見えます。この後どのように変わって行くのか、見届けたいと思います。右の鳥は剥ぎ取った巣材を一杯もっていますが、まだ不十分らしく、さらに増やしくわえようとしていました。
13 コイカル、イカル・アルビノ、クイナ
 コイカルの上面(背面)は、白い手袋と白いパンツを着けたように見えます。イカルのアルビノ(メラニン産生遺伝子が働いていないので、黒色色素メラニンがつくられていないので、白色に見える。)は一日だけしか見られませんでした。コイカルやアルビノを含むイカルの群や含まない群は4、5日に1日くらいの割で、ふらっと四ッ谷にやって来て、エノキの落実を笹藪の中や休耕畑の日陰部分に下りて採食しています。そんな日が次月まで続いています。クイナは、飛去近くになると、繁みから出て遊歩道を堂々と歩み、食べ物探しをはじめます。 
14 キジバト、スズメ、タゲリ、ツグミ
 前二者がまぶたを、後二者が瞬膜を閉じています。 
15 スズメ、ジョウビタキ、カシラダカ
 スズメは大群で採食を、ジョウビタキは飛び上がり虫食を、カシラダカは枯葉を1枚くわえて横に置き、現れた実(アメリカセンダングサ?)食をしていました。
16 モズ
 モズは大きな芋虫を短枝に刺し、引っ張り、千切った小肉片を飲み込んでいました。鷹同様、少しずつ食べるので、食べ切るのに時間を要していました。ヒヨドリは椿の盗蜜をしていました。 
17 タゲリ、ミサゴ
 タゲリが土中に深く嘴を差し込んで小さな獲物を取り出し食べています。ミサゴが大きな鯉を捕らえと、片足に捕まえた水中の鯉を突くような仕草をし、しばらく飛び立てずにいました。鯉の弱るのを待っているように見えます。その後、大魚をもって飛び上がると、浅瀬の水中に獲物を隠すようにして、食べ始めました。獲物を奪いにくるカラス類に見つからないよう水中に獲物をおいているのでしょう。
18 コゲラ、シメ、ジョウビタキ、カワアイサ
 採食中のコゲラ雄の右頭部に赤い皮膚が見えます。  シメは遊歩道に落ちたエノキの実、ジョウビタキは 遊歩道に落ちた川虫を食べています。カワアイサは水中に顔を埋め、獲物を探しています。
19 アオサギ、メジロ、ヒヨドリ
 アオサギは逃げる魚を突きましたが、捕獲に失敗しました(カワウは捕獲に成功。)。メジロがカイガラムシを食べました。ヒヨドリが収穫後のキャベツの残葉を食べ、集まった鳥数は50羽以上に達しました。ヒヨドリはなぜ、この季、青葉を食べるのでしょう。七草のように、ビタミン補給のためなのでしょうか。
20 カワアイサ
 カワアイサ、最大9羽の群がやってきます。食べたり、川面で休息したり...。
21 ユリカモメ、ニシセグロカモメ、セグロカモメ
 例年通り、3種がそろいました。
22 タヒバリ、キセキレイ
 田んぼから川の洲に移り、虫食を主食にしはじめたタヒバリの羽衣は褐色味を帯びてきました。上面左に太い白線をもったキセキレイが畑に来て、長い間飛び虫食を続けています。
23 ウグイス、イカル、アオジ、ハヤブサ、タゲリ
 ウグイスが繁みから出てくるようになりました。イカルは食後の休息、アオジは羽繕い後、頭回転をしていました。休息中のハヤブサに尾が見えないと思いましたが、飛び立つと尾がありました。尾を横に折っていたのでしょうか。タゲリは霜の積もる田んぼに9時頃までいます。遅起きです。
24 ダイサギとコサギ、ツグミ、タゲリ、タシギ
 親子のように、ダイサギと仲良く、一緒に歩むコサギ。ツグミが移動する中、残るツグミは淡色のもの(雌?)が増えてきたように思います。タゲリの顔は、まだ黒味(夏羽)を増してきていません。冬越し中のタシギはいずれも淡色で、幼鳥/若鳥のように思います。

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