2014年9月
 座間市新田宿・四ツ谷出会った鳥たちは次のとおりです。
1 チュウサギ、ハクセキレイ、ハシボソガラス、コサギ、チュウサギがドジョウ、バッタ、トウキョウダルマガエルを、ハクセキレイが芋虫を、ハシボソガラスがアメリカザリガニを、コサギが膨らんだトウキョウ ダルマガエルを食べています。稲刈り後の田んぼは鳥たちのレストランのようです。
2 タシギ、オオジシギまたはチュウジシギ
   タシギが水中からイトミミズを引き出し食べています。右上のオオジシギまたはチュウジシギは湿地からミミズを引き抜き食べています。食性の違いが見られます。
3 チョウゲンボウ、ノビタキ、チュウサギ、ミサゴ、モズ、 食痕アメリカザリガニ頭部、
 ハクセキレイ、カワセミ、ノビタキ、カワラヒワ
  チョウゲンボウがホバリングして下の獲物に狙いを定め、ノビタキ、モズが風に流されてくる虫に向かい突進し、チョウサギがカエルを持って飛び、ミサゴが魚の動きを注視しながら飛び、ハクセキレイがバッタを食べています。カワセミが獲物に突進し、ノビタキが稲の虫捕りをし、カワラヒワがヒマワリの実の後、中洲のイヌタデの実に群がっています。
4 イソヒヨドリ、コチドリ、カワラヒワ、ハシボソガラス、カルガモ、セグロセキレイ、カワラヒワ、モズ、ツルシギ
  イソヒヨドリが川虫を、コチドリが甲虫を、カワラヒワがヒマワリの実を、、ハシボソガラスが口中の食べものに水を含ませ還元食物をつくり、カルガモが葉を水に浸しもぎ取り食べ、、セグロセキレイが芋虫を、カワラヒワが堆肥からしみ出たミネラルを、モズがバッタを足で握り、細切しながら食べ、ツルシギが水中に嘴を刺し、水生生物を食べています。
 

5 カワラヒワ、トビ、スズメ、ヒバリ、ハシブトガラス、トビの脱糞です。テトラポッドの上ではあまり尾を上げずに、枝にとまった時は大きく尾を上げ、羽が汚染されないように
 慎重に脱糞しています。食べ物不足か極度に衰弱したスズメが道ばたで動かずにいます。この季のヒバリはかなり黒色味を帯びた羽姿をしています。ハシブトガラスが水切り後の水路のコンクリート底から海藻のような干物をはぎ取り、食べようとしています。
6 ジシギ
 左と中央はオオジシギまたはチュウジシギ、右はタシギのようです。3鳥ともほぼ等距離から撮りました。タシギは、(1)全体に褐色味を帯び、(2)相対的に(体の大きさの割りに)目が小さく、(3)頭側線(写真の赤線)は黒色味が弱く(褐色味が強く)、淡色の小さな斑点が散在する、などの特徴が見られます。なお、休息前はタシギのみが水中に嘴を差し込み採餌していました。10月中旬から翌年春(3、4月)までは、関東で見られるのは、
ほとんど全てがタシギなので、識者は「この季、タシギを多数見ておくことがジシギ鑑別上大切である。顔・頭を多数見ておけば、草陰からのぞいているジシギ でも、顔、頭からタシギか否かの推定がほぼ可能である。」と述べています。座間市新田宿・四ッ谷ではジシギは少数です。 多数見ること自体、無理があるような。
7 モズ、イソヒヨドリ、シジュウカラ
 このモズは高鳴きをしていましたが、その後縄張りに入ってきた2羽のモズを追い払いに飛び去って行きました。追われるもの、追うものが、3羽一列になって飛んでいます。追われたモズの1羽は、やがてまた縄張り内に戻ってきました。主のモズは休む暇がありません。人気のある場所なのでしょう。餌の豊富な縄張りには、雄が住み着くと言います。ここの鳥も雄です。イソヒヨドリ若鳥が小さな声でメジロに似たさえずり声を上げています。さえずり中は、体を膨らませています。シジュウカラもさえずっています。

8 イソヒヨドリ、コチドリ
 彼らは伸びをしています。イソヒヨドリは足を添え、尾を横に広げる伸びをして
 いました。
9 ノビタキ、カルガモ、コチドリ、キジバト
 ノビタキは稲まわりの虫捕りをしています。コチドリは間接、カルガモ、キジバトは直接頭・咽かきをしています。
10 チュウサギ、モズ、クサシギ
 チュウサギは少し羽を立てて、近づくハクセキレイを威嚇しています。また、コサギが近づくと、羽を目一杯立て威嚇していましたが、コサギは近づき食べ続け、チュウサギを無視し続けていました。クサシギはコサギが近づくと、驚き飛び逃げましたが、ハクセキレイには大声で鳴いて追い払おうとしていました。モズは、高鳴きを続け、近づく仲間を威嚇し続けています。
11 キジバト、チュウサギ、ハクセキレイ、ノビタキ、カワラヒワ、スズメ、カワラヒワ
  キジバトとチュウサギが水を飲んでいます。チュウサギの水飲み時はおもしろ顔になります。嘴を高く上げることはしないようです。ハクセキレイとノビタキは水浴後、羽ばたきをしています。カワラヒワとスズメの幼鳥たちが岸辺で賑やかな水浴をしています。水浴後毛並みの整ったカワラヒワは、換羽中でみすぼらしい姿(失礼)をしています。
12 トビ、イソヒヨドリ、コチドリ、キジバト
 トビとコチドリは地に伏して休息をとっています。イソヒヨドリは水浴後羽ばたきを、キジバトは日光浴をしています。

13 チュウサギ、ダイサギ、ハヤブサ、チョウゲンボウ
 チュウサギ(上)は軽く頸を折り曲げ、ダイサギは強く頸を折り曲げ、飛んでいます。サギ類の重要な鑑別点です。ハヤブサは、上昇気流に乗って旋回しています。この季よく飛びます。決まってカラス類が現れ、邪魔をします。チョウゲンボウがホバイングをして狙っているのはハクセキレイが多いようです。田んぼにはハクセキレイが 多数群れているからでしょう。
14 アオアシシギ
 右下は幼鳥です。左と上は、共に「幼鳥と成鳥」です。幼鳥は成鳥に比べ、淡色で足の黄色味が強く見えます。
15 ハシボソガラス、ハクセキレイ、 カワラヒワ、イソヒヨドリ幼鳥あるいは若鳥たちです。ハシボソガラスの口中赤、ハクセキレイの顔部・頭部の黄色、カワラヒワの嘴の暗色、イソヒヨドリの青色の薄さなどが特徴として見てとれます。ハシボソガラス幼鳥の瞬膜は成鳥より薄いようで、白さが薄く半透明のようにも見えますが。
16 ムクドリ、スズメ、カワラヒワ、カワラバト、カルガモ
 群れが目立ちます。田んぼの群は、カワラバト、カルガモを除き、多くは幼鳥や若鳥のようです。餌も徐々に少なくなり、鳥たちにとっては、生き残りのための毎日が続きます。
17 イソシギ、キセキレイ、セッカ、アマサギ、イソヒヨドリ雌、クサシギ1、クサシギ2、タカブシギ     戻る