11月13日 三番瀬

 三番瀬を訪れました。

 今、スズガモは越冬地を目指し南下していますが、行徳野鳥観察舎によると、渡りもいよいよ終盤に入ったとのこと。
 渡り途上で、飛び疲れたり空腹に耐えられなくなると、スズガモたちは新田宿沿い相模川や、相模原貯水地や下飯田遊水地などの水面を見つけると、 内陸でも、そこに降下し、一時立ち寄ります。そこで元気を取り戻すと、やがて二枚貝の豊富な海岸線の越冬地に移動し、そこで冬越しをすることになります。 三番瀬では、10月19日訪問時5羽だったスズガモが、今回は300羽に増えていました。このスズガモの群の中に少数のヒドリガモ、オナガガモ、ホシハジロ、ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリ、2羽のホオジロガモ、1羽のビロードキンクロ(ビロキン)が加わり、大群を形成していました。クロガモはまだ来て いませんでした。
 ビロキンを始めとするカモ類の多くは夜採食する(夜行性)ためでしょう、昼は皆半寝していました。ビロキンは嘴を羽に差し込み半休眠し、波間に漂い、足を使って、回りに合わせ移動していました。ビロキンは大群の中央は嫌らしく、群中央からつぶれた楕円の円周上に移る時だけ、嘴を羽から出し、目覚めて数メートル高速にまじめに泳いでいました。ビロキンの鼻は高く、鼻孔は広く開いていますが、鼻奥は、カワウ同様、閉鎖されていて、潜水時、水が肺に浸入しないよう進化した構造になっているとか。いずれにしても、ナイキマークの眼、高い鼻、赤い嘴、見ていて飽きない鳥です。ただ余りに遠く、高倍率(332倍)で画面一杯に撮ることはできるのですが、双眼鏡で細部を観察できないのが、困った点でした。
 シギチは、トウネンとオオソリハシシギ各1羽、ミユビシギ3羽がまだ残っていました。いつまで居るのでしょう?   戻る