10月 その1

 座間を飛び去った鳥たちは、コチドリ(3月16日~9月29日)、アオアシシギ(9月28日~10月4日)、チュウサギ(8月16日~10月26日)、ノビタキ(9月20日~10月28日)でした。冬鳥の初見は、アリスイ(11日)、 ジョウビタキ(19日)、ホオアカ(20日)、シメおよびクイナ(24日)、タヒバリ(26日)、アオジ(29日)、群ヒバリ(30日)でした。
 また、渡り途上に一時立ち寄った鳥は、キビタキで見られたのは11日のみでした。

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 1 ミサゴ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
 ミサゴが水中に没して魚を捕り、小魚の場合は洲で食べ(写真の左一番上)、大魚の場合は、カラス類やトビにとられるのを避けるためか、遠方に持ち去り(左二番目)ます。ハシボソガラス幼鳥が何か長いものをくわえています。食べ物か、それとも遊び道具か?ハシブトガラスは虫のようなものを食べていました。
2 ノビタキ
  ノビタキは大きな目で獲物を探し、見つけると上に下に高速に移動し、獲物を捕らえます。コオロギ体部を食べた後、残った足を拾い丸呑みしました。
3 ノビタキ
  休息時や獲物探し中のノビタキの顔は緊張感やかわいらしさに満ちています。横に飛ぶんで飛び虫などの小生物を、下に飛んでバッタなどのやや大型の昆虫を捕らえ食べていました。
4 アリスイ、イカルチドリ、イソシギ、カルガモ
   アリスイがアリ?を、イカルチドリが 何か小さな獲物を、イソシギが石の表面の貝?を、カルガモが藻を食べています。
5 タシギ
   タシギが貝のようなものを食べています。また、1カ所に集まって採餌しています。

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6 カワラヒワ
   カワラヒワは大群で、お米、アメリカセンダングサの若実、何かの落実を食べています。
7 イソヒヨドリ、キジ
   イソヒヨドリがエノキの成実、落実を食べています。キジ雌は、小さな草実を食べるため、開けたところを左側に移動中です。キジ雄は、ハシブトガラスの食べっぷりを見続けています。見つけたイモをとられ、惜しいのか、その場を離れないでいます。
8 シメ、ヒヨドリ、ムクドリ、ホオアカ、ジョウビタキ
 シメがエノキの実、ヒヨドリとムクドリがカキ、ホオアカが小実、ジョウビタキが青虫を食べていました。初見後しばらくすると、気の強いシメたちは採餌場所確保のための、かなり激しい争いを繰り返すようになりました。
9 コゲラ、キセキレイ、チョウゲンボウ、セグロセキレイ、カワセミ、セッカ
 彼らは、いずれも獲物をとっていたり、狙っていたりしています。セグロセキレイは木の幹で休んでいる飛び虫をとったり、堆肥山の間(吹きだまり)に集まった小虫を拾い、食べ続けています。毎回同じ場所で見るセグロセキレイはハクセキレイ、キセキレイを追い払い、採餌場所を確保しているようです。稲刈りが始まると、セッカは刈り残った田んぼに集中し、虫捕りをしていました。
10 ハシボソガラス、ヒバリ
 ハシボソガラスが柿の実を持ってきて、畑の物置小屋の屋根で食べています。また、茄子の実をとってきて食べています。幼鳥は成鳥の食べ残りを見つけ食べていました。一度幼鳥は成鳥におねだりしたのですが、口中の食べ物はもらえずに終わりました。ヒバリが青虫をやっとのことで飲み込みました。また、昆虫の足や小実のようなものを食べていました。
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11   アオサギ、チュウサギ
 アオサギが、暑い日、口を開け続けていました。汗腺がないと言われる鳥類は暑さが苦手なのでしょう。チュウサギは今季豊富なカエルを食べ続け、 コンバインを見ると、稲刈りが始まるのを知っていて、あちこちから集まってきます。
12 トビ
 水温が急に低下すると、魚体に水カビが発生し、罹患魚は水面で大暴れし、目の前で死に、やがて水底に沈んで行きます。トビはテトラポッドの上から、この暴れている魚を捕らえ食べています。食べ放題で、この季、多くのトビが集まってきます。食後は、上昇気流に乗って旋回し、遊んでいるようです。時に数十羽のトビ柱ができます。
13 ノビタキ、チュウサギ、トビ、ノビタキ
 食後、彼らは羽繕いや羽ふるいをしていました。
14 カワラヒワ、ノビタキ、ヒドリガモとコガモ
   いずれも動かず、休息中です。ノビタキはビロードモウズイカの花穂の上に乗ってジッとしていました。ここを休息場所にしているようです。
15 カワセミ、カルガモ、トビ、タシギ、アオサギ
 いずれも休息中です。アオサギはコサギの護衛付きで、熟睡していました。 戻る